自分しか住んでいないハズの家。
そこで一人静かに過ごしていたら、ある時、急にベランダから笑い声がした。。
そんなコトがあったらどうでしょうか?
怖すぎますよねw
今回はそんなお話です。
外壁修繕・塗装工事
マンションに住んでいる方は経験があるかも知れません。外壁の修繕や塗装工事。
基本的に、建物はどんなモノでも経年で劣化が進みますから(建物以外でもそうですが;)定期的に不良箇所の点検や修繕、外壁塗装などのメンテナンスが必要になってきます。
土木や建築関係の知識をお持ちの方は『アルカリ骨材反応』なんていう言葉も聞いたコトがあるかも知れませんが、一見頑強なコンクリートも、時間が経てば劣化していきます。
多くの人が利用する建物、特に日々雨風にさらされる建物外面は、それが顕著です。
私が頻繁に寝泊まりしている建物(厳密には自宅ではないですが、自宅としておきます)にも、数年ぶりの工事が入るコトになりました。
ウチのマンションは結構大きな建物で、尚且つそれが周辺に20棟弱も並んでいる団地なので、その全てを綺麗にしようと思ったら、膨大な時間と労力が掛かります。
実際「ウチの棟にもそろそろくるだろう」という話があってから、工事のアナウンスがあったのはかなりの時間が経ってからでした。
その連絡を受けた時には、もう外壁塗装のコトを忘れてしまっていた程です。
いざ工事が始まってみると、まず前段階である足場を組む作業に何日もかかっているようでした。
日々、エレベーターを降りて外から自宅マンションを見上げていましたが、あまり変わっている様子が感じられませんでした。
もちろん、チョットずつ足場は出来上がっているのですが、前日との違いを感じない程に進みが遅い、というか建物が大きいのでしょう。
10階近い高さに、歪な形状の廊下という構成のせいで、建物の表面積はかなりのモノになります。
実際の修繕・塗装作業を始めるまでに、物凄い時間が経過している気がしました。
カギどころか扉を開け放っての塗装
外壁の修繕と塗装には、自宅に直接関わる部分も含まれます。
玄関の扉やベランダです。
玄関の扉もペンキ塗り直しの対象で、その範囲には扉の内側も含まれますから、全てお任せしておけば作業が終了する、というワケにはいきません。
指定された日時に自宅に待機しておき、自宅に作業員が訪ねてきたら扉を開け内側も塗装してもらい、その後、乾燥の為にしばらく扉を開けておかねばなりませんでした。
ベランダも修繕・塗装対象です。
玄関のように扉を開け放つ必要はありませんが、作業がしやすいように取り片づけしておくなど、受け入れ態勢は整えておかねばなりません。
ただし、ベランダに関しては、自宅待機を強いられるコトは無いので、その点については楽でした。
玄関塗装は面倒でした。
もちろん、私自身が塗装をするワケではないので、面倒というのは作業のコトではありません。
対応のコトです。
作業の日に予定通り作業員が訪ねてきたのですが、玄関を開けても、インターホンを鳴らした人は既に次の家に行っていました。
(なんでやねん… もうチョット待てんのかい。。)
コッチは、指定された日時に合わせて予定を無理矢理空けて待っているんです。
そりゃあ、不在の家もあるだろうし、ダラダラと待ってはおられんのでしょうが、それにしてもセッカチ過ぎはしまいか。
次の家に行かれてしまっては、コチラはさらに待たなければならなくなります。
私は急いで立ち去った作業員を呼びにいき、
「ウチ、いけます。」
と伝えました。
塗装は、仮と本塗りで2回ほど機会があったのですが、その2回とも作業員はインターホンを押してスグに立ち去ってしまいました。
1回目は呼びに行っても間に合わず、ウチは後回し。
2回目は、何とかスグに作業してもらえました。
サッサと進めたい気持ちは分からんでもないが、、コチラとしては困惑します。
さらに、問題がまだありました。
説明不足と空城の計
塗装自体は、そこまで時間が掛かるモノではありませんでした。
30分もせずに作業は完了し、塗り終わった際には終了を告げてくれました。
私は家の奥に待機していたので、その声掛けに応じてスグに出ていき、
「ありがとうございました。」
と感謝を述べました。
作業員は「しばらく乾燥させなければいけないから開けておいてくれ」という趣旨の話をしてスグ、次の場所へ移動していきました。
外を見ると周囲の玄関の扉も軒並み開いています。
我が家も、扉を開け放った状態でしばらく放置していました。
扉の作業は、午前中だったか…丁度昼ぐらいだったかと思います。
それからずっと扉を開けていましたが、いつまで開けておけば良いのか、分かりませんでした。
恐らく、速乾性のあるモノだろうから、そんないつまでも開放しておかなければならないというコトはないだろうとは思いましたが、とはいえ…具体的に何時間待てば良いのか分かりません。
「もう閉めてイイよ。」と声が掛かるでもなく、「いついつぐらいになったら閉めてイイよ。」と事前に言われていたワケでもなし。。
日が暮れても、何もアナウンスはありませんでした。
日付が変わってからフラッと外に出た私は、周辺の家が玄関の扉を閉めているのを確認して、自分の家の扉を閉めました。
まぁ、確認せずとも、閉めて大丈夫だろうとは思いましたケドねw
とはいえ、明確な情報が何もなかったのでw
この不親切な対応は2回目もでした。
作業はスッと終えたようでしたが、しばらく開けておくようにという声掛けだけで、具体的にどのぐらいの時間開けておけば乾くのか等には言及されず。。
もちろん、頃合いを見て「閉めて良い」という声が掛かるでもなし。。
私は、1回目と同じように、夜中にフラッと外にでて、周囲の家の玄関を確認してから、我が家の扉を閉めました。
(16時なり17時なりに作業を終えて撤収するなら、その時に一言くれてもエエと思うんやがなぁ…)
私は、そう思わずにはおれませんでした。
まぁ、扉を開け放っていても、作業員からしたら、
(換気の為にやってるんかも知れんし「閉めてエエで」って声掛けるのもなぁ…)
という感じだったかと思います。
いや、それならば、作業前か作業を終えた時に、乾燥に要する具体的な時間を示してくれよ、と。
正直、防犯上は何ともないですよ。
玄関の扉を開け放ってるのは、逆に中に人が居るコトを証明しているようなもんですからね。
(私に関しては、平然と家をカラにして扉全開のまま出掛けてましたがw)
諸葛亮の空城の計の如く、逆に誰も侵入してこないでしょう。
しかし、家主としてはソワソワしますよね。
(誰か入ってきたらどうしよう)
とかではなく
(いつ閉めたらイイんだ…)
が気になって。。
轟音と暗闇に覆われる日々
少し時を遡って足場を組み立てている時の話になりますが、当時は外がとてもうるさかったです。
まぁ当たり前と言えば当たり前なんですがね。
特に自分の家の近くで足場を組んでいる時は、物凄い高ヘルツの金属音が響いたり、何かをたたく音が鳴りやまなかったり、なんせ結構な騒音がありました。
まぁ、文句はありません。
というか、「仕方ないよね」と割り切っていました。
私は、音楽のレコーディングをしていたりもしたので、マイクが騒音を拾ってしまうのは非常に難儀でしたが、それとて必然だと思って納得はしていました。
足場が組み終わった後も、破損した箇所の修繕のためか、工事音が各所で響く日々が続きました。
ドリルの音なのか、サンダーの音なのか、トンカチの音なのか、よく分かりませんが、とにかくうるさかったです。
他の住人も、まいっていたようで、近隣の人々が何やら話しながら愚痴をこぼしている様子を何度も見かけました。
マンションの周りの足場は、周囲がカバーで覆われています。
内側からはともかく、外側からは見たコトある人が殆どでしょうから、皆さんも容易に想像できるかと思います。
アレって、生地が荒い網目になっているので、光も風も通しはするんですが、それでも当然、建物に入ってくる光量は落ちるんですよね。
外で井戸端会議をしている人の中には、この薄暗くて光が入ってこない環境に
「外に出ないと鬱になりそうやわ…」
と漏らす人もいました。
それに加えて、結構な騒音です。
正直、家の中で引きこもるコトに慣れている私は、光が届かなくても全く気になりませんでした。
しかし、暗い環境が気になる人にとっては、それに加えて嫌な騒音が鳴り続ける現状は、とにかく耐え難かったのでしょう。
進捗状況も分からず、いつ終わるかも分からないというのが、陰鬱さに拍車をかけているようでした。
成敗されるべきベランダからの合法侵入者
しばらくして、ベランダでの作業も始まったようでした。
といっても、もしかしたら…もっと前から始まっていたのかも知れません。
足場を組むときにもベランダの方から騒音が聞こえていましたし、足場が組み終わった後もベランダ側から何かしらの音が聞こえてくるコトはありましたからね。
ただ、この時私が「ベランダでの作業が始まったのだろうな」という確信を得た理由は、『ベランダで話し声がするようになった』からです。
結論から言います。自宅のベランダから他人の声がするのは、非っっっ常~~に気持ち悪いです。
そらそうですよね。自宅に知らない人が入ってきて喋ってるのと、ほぼ同じですから。
外で機械音や金属音などの騒音がしていた時も嫌ではありましたが、作業している以上仕方ないし、音がするのは当然だろうと思っていたので、さほど気にはなりませんでした。
しかし、今回は違います。
他人の声がするのです。
声が聞こえてくるのは外からです。
しかし、ただ外から声が聞こえるのではありません。
『我が家のベランダ』から声が聞こえるのです。
我が家のベランダは、家の中か外かと言われれば外ですが、家の敷地内か敷地外かで言えば、敷地『内』です。
敷地『外』から聞こえる声と、敷地『内』から聞こえる声には、考えられない程の差があると言ってイイでしょう。
もちろん、「喋るな」とは言いません。
話す必要もあるでしょう。
作業に関係がある会話が自然に起こるコトもあるでしょうし、何かのタイミングで突発的に必要な声掛けがなされる場合もあるでしょう。
しかし…
どう考えても、『雑談』なんですよねぇ…。。
ゲラゲラと笑い声が聞こえたり、いかにも日常のコトや世間話をしているんだろうなというのが、ヒシヒシと伝わってきます。
自宅のベランダから、他人の声が聞こえる。
どうですか?
正直私は、相当気持ち悪いと思うんですが。
外で作業員が作業しているというコトが分かっていても、です。
しかも、作業に必要なコミュニケーションではない、恐らく不要であろう雑談です。
本当に不快でした。
井戸端会議で「暗さと騒音で鬱になる」と言っていた人のコトを上に書きましたが、その人だったら、ベランダから他人の話し声が聞こえるコトをどう思うでしょうか。
戦々恐々としてしまうのではないかと、容易に想像できます。
私はまだイイですよ。男ですしね。
こういったコトに男女の別があると考えるのは良くないかも知れませんが、恐らく一般的にはあるでしょう。
女性が独り、家に居る状態で、ベランダから複数人の男の声がしたらどうですか?
たとえ、それが仕事の為にそこにいる作業員だと分かっていても、です。
やヴぁいですよねwww
有り得ねぇよwww
今回、外壁の点検・修理・塗装の工事が入ったコト自体は、必要なコトだったと思いますし、そこに不満はありません。
機械音、金属音などの不快な作業音も、必然的なモノでしょうから、さほど気にしていませんし、文句もありません。
しかし…
扉の塗装作業の後処理はチョット雑じゃないですかね…?
さらには…
他人の家のベランダに上がって、雑談は無いでしょうよ。
共用スペースで作業しながら雑談しているならまだ分かります。
人によったら、その様子を不快に思うかも知れませんが、それは自宅のベランダで会話をされるのとは次元が違います。
自宅の敷地内に人が入ってきて、複数人で話をしてるんですからね。
何度も言いますが、あり得ないですよ。
コレに関しては、心底…作業員のモラルを疑いました。
彼らの仕事上、最も守るべきマナーを失した行動だと思います。
共有スペースである廊下やエレベーターホールでは、出くわした時に挨拶をしてくれたりしましたが、
(いや…そんなのいらねぇから、ウチのベランダでペチャクチャ喋るの辞めてくれねぇかな…)
そう思いましたよ。
ドコにも、誰にも、文句は言ってませんケドね。
今、コレを執筆している段階でも、まだまだ工事は終わっていません。
ベランダから声がしたのは一度や二度ではなかったので、さすがにモラルがないというか、マナーが悪すぎると思い、書き綴ってみました。
こんな経験したコトありますか?
数年前の外壁工事の時も、騒音はありましたし、もしかしたら声が聞こえたコトもあったかも知れませんが、今回のように気になるレベルの雑談は耳に入りませんでした。
作業員の立場からすれば、他人の家のベランダに入るのはいつも通りの仕事なワケで、何ともない感覚なんでしょうが、その家に住んでいる人の心情は推し量るべきかと。
彼らが直接対峙しているのは、コンクリートの壁かも知れませんが、その奥には、『人』が住んでいるのです。
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